歯周病と糖尿病はとても関係があるという話

糖尿病もいろいろな種類(型？)があるんでしょうねぇ。
うちの母ちゃんは
入院経験もあるほどわりと本気の糖尿病です；
ですが、
母ちゃんの歯は全部キレイに揃ってます☆

だから、
糖尿病と歯周病が密接な関係があるなんて聞いても
あまりピンと来ませんでしたが

これ、わりとポピュラーなお話なんだそうですねー。

歯周病は慢性的な感染症で
歯と歯の間や歯ぐきの間に住み着いた細菌が原因です。
歯周病の起こりやすさは、その細菌の量やら種類などに大きく左右されます。

もちろんすでに感染していても
まだ歯周病になっていない人もたくさんいます。
ヒトの体には、免疫力があり、その免疫力のおかげで
歯周病にならずに済んでいる状態です。
しかし、
抵抗力が弱くなっていたり
口の中が細菌の活動を手助けするような状態になっていたり
歯周組織が破壊されやすい状態にあると
歯周病が発病したり進行したりしてしまうんです。


その具体的な要因は
・加齢
・糖尿病
・骨粗鬆症
・腎臓の病気
・肥満などの全身の病気や状態
・遺伝的なこと
・歯並びやかみ合わせが悪い
などがあげられます。

歯周病は生活習慣病です。
ある程度の遺伝的なものもあると思いますが
そこへ生活習慣の影響が加わり発病してしまうわけですね。

そして、糖尿病も生活習慣病です。
簡単に言うと血糖値が高くなる病気です。
唾液はもともとは血液から作られるものですね
すなわち唾液や歯肉から染み出る液の糖分の濃度も
糖尿病の人は高いと言えます。
口の中はこれら高血糖の血液で作られた唾液で常に潤っていることになります。
そのような状態は、
歯周病の原因菌が繁殖しやすい状態になるのです。


他の要因もあるのでしょうが
こう考えると糖尿病で→歯周病が増えるという原理はわりと想像しやすいですよね。

ですが最近、
歯周病になることで→糖尿病の症状が悪化するという
逆の関係も明らかになってきたそうです。
そして
歯周病を治療することで糖尿病が改善することも分かってきたのだとか。


歯周病は【歯周組織に慢性の炎症が起きている病気】です。
身体のどこかに炎症があると、
細菌やウイルスに対抗しようとして
炎症のある組織から炎症性サイトカインという物質が産生され
毛細血管から血中に入ります。
それらの炎症性サイトカインは、
インスリン（血糖値を下げる唯一のホルモン）の働きを阻害して
【インスリン抵抗性】という状態を生じさせてしまいます。
血糖コントロールが乱れる大きな原因となります。

簡単に言うと、身体のどこかに炎症があると、
糖尿病を悪化させることがある。ということですね。


歯周病が他の感染症と違うところは、
【慢性感染症】だということ。
治療を継続していないと、歯周組織に住んでいる細菌の活動を封じ込めることができません。

この原理から
慢性感染症である歯周病を放置すると、
体は常に【インスリン抵抗性】の状態になっていると考えられます。

歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。
慢性炎症としての歯周炎の存在により血糖値は上昇し、
糖尿病のコントロールをますます困難にし、
同時に歯周炎も進行していくという負の連鎖に陥ってしまうのです。

ですが逆に言えば、
歯周病の治療により歯グキの状態が良くなると、
炎症性サイトカインの産生が減少することにより、
糖尿病の症状の改善が期待できることになりますね。

ただし、覚えておいていただきたいのは、
現在の歯周病治療は、その進行を抑えることしかできないということです。
歯肉炎と呼ばれる状態であれば、口腔ケアによってハグキを元の状態に戻せますが、
歯周炎になってしまうと、ハグキの状態は元には戻らないそうです。

たかが【歯】の病気と思っていても
その他の様々な大きな病気の引き金になっていることもあるんですね；

毎日の習慣てほんと大事です。
抗酸化物質の世界一多いカカオチョコを毎日食べる習慣が
数年後に起こりうる大きな病気から守ってくれるのだと思います。

ここでなんでチョコの話？と思われる方もいるかもしれませんが
実際に口内の出血に大きく影響した体験・事例も多数あるのです。

病気はなってしまってから治すのではなく、
毎日の習慣で病気にならないように生活する習慣が
本当に大切なことなのだと思います。


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